COLUMN 疾患啓発(DTC)におけるデジタルマーケティング活用方法~②デジタル広告の種類~

デジタル広告の種類

疾患啓発(DTC)におけるデジタルマーケティング活用方法~①デジタル広告とは?~のコラムデジタル広告(以下、インターネット広告と同意)市場が拡大し、2020年時点ではテレビ広告市場を上回る約2.2兆円の市場となっています。本コラムでは、この2.2兆円のうち制作費を除く約1.7兆円のインターネット広告媒体の種類の内訳を見ていきます。

インターネット広告媒体の種類別内訳(2020年)

デジタル広告種別_2020_金額付き

 

D2Cが発表した2020年 日本の広告費インターネット広告媒体費 詳細分析によると、上記の図のように検索連動型広告が6,787億円(39%)、ディスプレイ広告が5,733億円(33%)、動画広告が3,862億円(22%)という順番で、インターネット広告媒体として利用されました。

インターネット広告媒体の種類別推移(2018-2020年)

デジタル広告種別_2018-2020

インターネット広告媒体の種類別金額の推移を2018年~2020年までの時系列で見てみると、上記の図のように検索連動型広告が増加傾向、ディスプレイ広告は横ばい、動画広告が急速に増加していることが分かります。

 

デジタル広告の取引手法

インターネット広告には、「運用型広告」という検索連動型広告、およびデジタル・プラットフォーム(ツール)やアドネットワークを通じて入札方式で取引されるもの、「予約型広告」という純広告やタイアップ広告として、広告代理店・メディアレップ経由もしくは直接広告主に販売されるもの、およびデジタル・プラットフォーム(ツール)やアドネットワークを通じて非入札方式(固定価格)で取引されるもの、そして「成果報酬型広告」というインターネット広告を閲覧したユーザーが、あらかじめ設定されたアクションを行った場合に、メディアや閲覧ユーザーに報酬が支払われる3つの取引手法があります。

インターネット広告取引の種類別内訳(2020年)

デジタル広告取引別_2020_割合

2020年時点の内訳を見ると、上記の図のように運用型広告が約1.5兆円(83%)、予約型広告が2,024(11%)、成果報酬型広告が985億円(6%)となり、8割以上の取引が広告のデジタルプラットフォーム上で自動的に入札される運用型広告であることが分かります。

インターネット広告取引の種類の時系列推移(2018-2020年)

デジタル広告取引別_2018-2020

インターネット広告媒体の取引別金額の推移を2018年~2020年までの時系列で見てみると、上記の図のように運用型広告が年平均成長率(CAGR)26%の増加傾向、予約型広告、成果報酬型広告が横ばいに推移しており、デジタル広告プラットフォーム上で自動入札される運用型広告中心に市場が拡大していることが分かります。

 

ソーシャル広告の構成比率

ソーシャル広告とは、SNS/ブログサービス/ミニ(マイクロ)ブログ/動画共有サイト/ソーシャルブックマーク/電子掲示板など、ユーザーが投稿した情報をコンテンツとし、ユーザー間で共有・交流するサービスを提供するメディア(プラットフォーム)であるいわゆる「ソーシャルメディア」のサービス上で展開される広告を指します。

デジタル広告全体におけるソーシャル広告の比率(2020年)

ソーシャル広告構成比_2020

2020年時点のデジタル広告全体におけるソーシャル広告の構成比を見ると、上記の図のようにソーシャル広告が5,687億円(32%)、ソーシャル広告以外が約1.2兆円(68%)となり、ソーシャル広告以外にあたる検索連動型広告などの構成比率が高いことが分かります。

デジタル広告全体におけるソーシャル広告の時系列推移

(2018-2020年)

ソーシャル広告構成比_2018-2020

デジタル広告全体におけるソーシャル広告の推移を2018年~2020年までの時系列で見てみると、上記の図のようにソーシャル広告が年平均成長率(CAGR)21%、ソーシャル広告以外のCAGRは6%で推移しており、YoutubeやFacebookなどを中心に展開されている動画広告の成長により、ソーシャル広告市場が拡大していることが分かります。

まとめ

インターネット広告の種類は、検索連動型広告、ディスプレイ広告を中心に市場拡大してきました。一方、近年ではYoutubeやFacebookなどを中心に展開されている動画広告の成長によりをはじめとした動画広告市場も急速に拡大し、市場全体を牽引してきています。

検索連動型広告は、テキストを中心としたキーワードや文章表現で訴求し、ディスプレイ型広告はバナー画像を中心とした視覚で訴えるクリエイティブが中心でした。動画広告のデジタルプラットフォームが拡大する中で、それぞれの特性を活かしたインターネット広告配信の企画・運営が求められてきます。

メディウィルでは、疾患の特性、ターゲット患者層に応じたデジタル広告戦略を立案し、疾患啓発Webサイトの集客につながるデジタル広告運用をサポートしています。

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投稿日:2021年03月31日

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