ソフトウェア開発の本質が分かる良書
~人間社会における活動で、「情報化」できるものと、そうでないものがある~
先日、僕の尊敬する一橋大学時代のゼミの教授が、最終講義で話していたエッセンスです。このポイントが、ずっと頭の中に残りつつ、ソフトウェア開発体制を創り上げることに尽力しています。
そんな折、本屋でふと手に取った本が本質を鋭くついてまとめられた良書でした(こんなんばっかりですが(笑))
ソフトウェア開発はなぜ難しいのか ~「人月の神話」を超えて
(技評SE選書) (単行本(ソフトカバー)) 大槻 繁 (著)
著者は、日立でソフトウェアのエンジニアリングに従事されてた方ですが、開発手法というテクニカルな話だけではなく、何故そもそもソフトウェアには問題がまとわりつくのかという本質的な問題に対して深い洞察が多々ありました。
例えば、ムーアの法則で知られる半導体の集積度は1年半で2倍になる、ギルダーの法則で知られる通信の速度は半年で2倍になる等、ハードウェアの技術革新はめまぐるしい発展があるけれども、知的生産にあたるソフトウェア開発においては、人間の能力は不変だとありました。
どうしても、プログラム言語といったツールができる、できない等スキルに目がいきがちですが(実際に履歴書はそんなことばかりです)、根本的には人間の知的生産活動においては、そんなに大きな差がでないむしろ不変だという観点は妙に納得感がありました。
要は、一人で生産できる知的生産の絶対量はどうしても限界があるので、いかに仲間、チームと協力してできるかという理念、開発の仕組みづくりが重要かということを示唆しています。
ソフトウェア開発に長年携わっている方には当たり前のことかもしれませんが、これから弊社において最重要課題の一つでもあるテーマなので大変勉強になりました。
ウェブサービス開発になんらかの形で関わる方には、お勧めの本です。
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